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マダニから感染するウイルス疾患へのご注意
病院からのお知らせです。

注意!!マダニによる「人間の」感染症が増えています

最近新聞などのニュースでも話題になっているので目にした方もいるかもしれません。
マダニからの感染症が増えているというニュースです。

全国的に人間でSFTS(重症熱性血小板減少症候群)という病気が問題視されています。この病気はマダニに噛まれることで感染する経路が中心ですが、最近では犬や猫がマダニに噛まれてSFTSに感染し、その動物に触れたり噛まれたりすることで人間が感染するという例が報告されています。

人間での発生は2021年に110件、2022年には118件と増えてきています。犬では2022年に富山県で確認され、また猫のデータでは2019年に109件の発生が確認されています。今の所「猫のSFTS」は中部地方以西でしか確認されていませんが、SFTSウイルス遺伝子陽性のマダニは北海道でも確認されており、いつ発症例が確認されてもおかしくありません。


北海道ではそれとは別にダニ媒介性脳炎という病気もあります。SFTSもダニ媒介性脳炎も、なってしまうと致死率が高く怖い病気です。人間が注意するだけでなく、犬や猫にマダニ予防薬を投与することも重要な病気予防です。

また万が一衰弱している野良猫を発見した時はこうした感染症を持っている可能性を考えて、ご自身で保護せずに管理センターへ連絡していただくことをお勧めします。