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2025年版 マダニ予防のご案内

雪が溶けたらマダニ予防が必要です!!

マダニは雪の下で冬を越し、雪解けと共に吸血を開始します。1シーズンの間に3回吸血し、その間に幼ダニ→若ダニ→成ダニへと成長し、産卵します。

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北海道ではそれが3月末から11月末ごろまでの間に行われます(地域によっては年中!!)

マダニは以前はあまり市街地で見ることはありませんでしたが、2020年を過ぎた頃から当院近くの公園や歩道の花壇などでの寄生が確認されており、生活圏の近くにたくさんのマダニがいると考えられます。

 

マダニを予防する理由は二つあります。

まず一つ目は、愛犬・愛猫を守るため。マダニは小さいのですが吸血すると体が5倍に膨らみます。それだけたくさんの血を吸うことができるわけです。吸血前はよく見なければわからないくらい小さいのに、吸血後は「何かできものができている!!」とびっくりするくらいの大きさになります。そんなダニが複数寄生すると貧血を引き起こすこともあります。

またマダニの体内にはウイルスや寄生虫がいる場合もあり、そうした病原体が愛犬に致命的な病気を引き起こすことがあります。バベシア症やライム病、SFTSなどはマダニが媒介します。

もう一つは家族を守るため。マダニが媒介する病気の中でもダニ媒介性脳炎は北海道に多い病気で、致死率の高い怖い病気です。またライム病も北海道で確認されています。SFTSはまだ北海道での発生はないようですが(2024年時点)、発生が日本国内で北上してきておりいつ北海道に来てもおかしくないと考えられます。マダニが犬に寄生して家の中に侵入し、そのマダニから家族が感染するリスクがあります。

マダニ予防は「マダニが発生する前」から「マダニがいなくなるまで」する必要があります。

当院では犬用はおやつのような美味しい飲み薬の「経口剤」、背中の皮膚に塗布する「滴下剤」の2種類をご用意しています。また猫用は「滴下剤」があります。

雪が溶けて草が出始めたらすぐに予防を始めた方がいいので、散歩コースの状態をよく見て早めにご連絡ください。