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知ってました?猫の特徴、特性について
あなたにとってネコちゃんの好きなところ、かわいいと思うところはどこですか?黒くてまんまるの愛らしい目?ふわふわの毛並み?それとも、ちょっと気高く私たちの言うことをなかなか聞いてくれない意地らしい性格でしょうか?一緒に暮らしているとどんどんネコちゃんの魅力に取り憑かれる方も多いかもしれません。

今回は皆さんに猫に隠されたたくさんの魅力を紹介していきたいと思います。

見え方が人と違う?

猫の特徴と言えば、大きな目が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?顔に対する目の大きさの比率は、人と比べるとだいぶ大きく、構造もまた異なります。猫の場合、目の中にタペタムという鏡のような光を反射する構造があるため、少ない光(暗いところ)でも容易に物を識別することが可能です。

しかしながら、色彩感覚という点では劣っており、赤色を認識することができません。例えば真っ赤なバラを見ても、くすんだ茶色のような色にしか感じられないと考えられています。

ワンちゃんのようににおいに敏感?

実は猫の嗅覚はあまり敏感ではなく、ニオイを感じる嗅覚受容体の数は、鼻のいいシェパードなどの犬と比べると半分であると考えられています。とはいえ、人よりはるかに優れた鼻を持っています。後にも触れますが、猫は人に比べて味覚は鈍感な動物です。では、どのようにキャットフードを選んでいるのでしょうか?それは匂いです。猫は好きなフードと嫌いなフードを匂いで区別していると考えられています。

とっても耳がいい

嗅覚が敏感でない一方で、猫の聴覚はとても優れていると考えられており、草の上を歩く昆虫の足音までをも聞き分けていると言われています。ネコちゃんを驚かせようと忍び足で帰ってきても、ドアを開けたらちんまりと座っていた、なんてことはありませんか?耳のいいネコちゃんからすると、私たちが忍び足で歩いてもしっかり聞こえているのかもしれませんね。

味はどのくらい感じられる?

SNSなどで、猫がアイスクリームやケーキの生クリームを美味しそうに食べる動画を見たことがありませんか?(お腹を壊すことがあるので与えないでくださいね)一見甘くて美味しいクリームを味わって食べているように見えますが、実は猫は甘みを感じることができません

猫の味覚は人とは異なり、旨味や苦味を敏感に感じ取りますが、塩味はあまり感じることができず、甘みに関しては全く感じることができないのです。つまり、生クリームを食べている猫は甘味ではなくクリームの旨味を感じているのかもしれません。

ヒゲの役割

ご家族の中には、ネコちゃんの抜けたヒゲを「ヒゲケース」に入れて保管している方もいらっしゃるかもしれません。諸説ありますが、猫のヒゲは金運アップや恋愛運アップのお守りになる、などの謂れもあるとても縁起の良いものです。

そんな猫のヒゲですが、上唇に生えていて一般的に「猫ヒゲ」と言われる上唇毛の他に、眉上毛、頬骨毛、口角毛、下唇毛と合計5ヶ所から生えています。それぞれ役割や長さが異なりますし、抜け代わるペースも異なります。例えば、目の上あたりに生えている眉上毛は、目や頭の上の危険を察知するセンサーのような役割をしていて、長さも長めです。

ヒゲケースで保管している方は、それぞれのヒゲを比較してみると、元々どこに生えていたヒゲなのか予想がつくかもしれません。

足の使いかた

猫の先祖と考えられているリビアヤマネコは、砂漠で群れを作らず、単独生活をしています。つまり、狩りをして獲物を捕まえるのも、敵から身を隠すのも、全て1人で行わなければいけないのです。そのため、猫の足は様々な動きに対応できるよう、爪が出し入れ可能な構造になっています。

例えば、木登りをするときや全力で走るとき、獲物を捕まえるときは爪を出し、一方で、獲物にひっそりと忍び寄るときには爪を隠します。このように自由自在に自分の足を操ることで、厳しい環境で猫は生き抜いてきました。

しっぽ

最後は、私たちにはないしっぽについてです。猫のしっぽにはとても重要な役割があります。

猫はしっぽをきまぐれに左右に振っていたり、ピンと立てたりしているわけではありません。まず、しっぽを使ってバランスをとっており、それによって高いところや不安定な場所でも自由自在に動き回ることができます。木の上や手すりなど、狭い場所でも器用に歩くことができるのは、このしっぽのおかげです。また獲物を追いかける時には、全力で走りながらしっぽをうまく使って方向転換をしています。

そして猫のしっぽは感情を表す場所でもあります。犬が嬉しいときにしっぽを振るというのはよく聞くと思いますが、猫も同じようにそのときの気分をしっぽで表現しています。猫の場合、ごきげんなときはしっぽをピンと立たせます。そして甘えたいときは、そのしっぽを私たちの足に絡ませてくることもあります。その他にも恐怖を感じているときはしっぽを丸めて股の間に入れたり、怒っているときはしっぽの毛を逆立てます。このように、猫のしっぽを見ることで彼らが今どのような気分なのか、なんとなく分かります。

猫の顔は表情筋が発達していないので、私たちは表情から彼らの気持ちを汲み取ることは難しいです。その代わりにしっぽを見ることで、今どんな気分なのか想像することができますし、その気分によって接し方も変えることができますよね。
今回は猫のいろいろな特徴についてお話しましたが、いかがでしたか?

これを読んでこれまで以上に猫を好きに、そしてネコちゃんとの距離がさらに近づいてくださると嬉しいです。