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日本で人気の猫種ランキング2025!
今日は動物病院のスタッフも気になる、アニコム損害保険株式会社によって国内で2024年に集計された、猫種ランキング1)を紹介します!

猫の純血種は遺伝的に似ているため、ある特定の病気になりやすいと言われています。今回は、その遺伝的要因が関係している病気も交えて紹介しますね。

1位:スコティッシュ・フォールド

1位に輝いたあるスコティッシュ・フォールドには、あまり知られていないかもしれませんが、骨軟骨異形成症という遺伝性の病気があります。

折れ耳がトレードマークとも言えますが、実はこの“折れ耳”が骨軟骨異形成症の症状なんです。スコティッシュ・フォールドには耳が折れていない猫もいて、その猫は骨軟骨異形成症にならない、もしくはなっても症状が軽いです。

骨軟骨異形成症は耳だけでなく、肢先の関節や尾に骨瘤と言われるコブができ、関節が固くなる病気ですので折れ耳のスコティッシュ・フォールドは注意が必要です。

2位:混血猫

2位は混血猫です!
いわゆる雑種猫とも呼ばれますが、色々な品種が混ざっているため、どの病気が多いとは一概には言えなさそうです。

3位:マンチカン

マンチカンと言えば短足!というイメージがあるかもしれませんが、全てのマンチカンが短足であるわけではないんですよ。マンチカンもスコティッシュ・フォールドと同じように、骨軟骨異形成症の好発品種と言われています。

4位:ラグドール

4位はふわっとした毛並みと大きめの体格を持つラグドールです。

肥大型心筋症という心臓の病気を患うことが多いですが、気づくのが難しい病気でもあるので、定期的な健康診断を受けることが大切です。

5位:ミヌエット

ミヌエットはペルシャとマンチカンを交配させて誕生した、比較的新しい猫種です。
ペルシャの人懐っこい性格とマンチカンの好奇心旺盛な性格を併せ持っていると言われていますよ。


肥大型心筋症や、腎不全の原因となる多発性嚢胞腎(腎臓にたくさんの水がたまった袋ができてしまう病気)にかかりやすいと言われています

6位:サイベリアン

サイベリアンはもふもふのしっかりした被毛をもち、がっしりとした体型で、中には10kgを超えるような猫もいます。

サイベリアンは、ピルビン酸キナーゼ欠損症と呼ばれる病気になるリスクがあります。ピルビン酸キナーゼは赤血球の中に含まれる酵素ですが、この酵素が不足することで赤血球が壊れてしまい貧血になってしまいます。

7位:ブリティッシュ・ショートヘアー

7位は丸っこい顔にくりっとした目、どっしりとした体を持ち、落ち着いた印象のブリティッシュ・ショートヘアーです。

ミヌエットと同じように、肥大型心筋症多発性嚢胞腎にかかりやすいと言われています

8位:アメリカン・ショートヘアー

8位は縞模様が特徴なアメリカン・ショートヘアーです。

ラグドールと同様に心臓の病気である肥大型心筋症にかかりやすいと言われています。

9位:ノルウェージャン・フォレスト・キャット

9位のノルウェージャン・フォレスト・キャットはノルウェー生まれの猫であり、寒さに耐えられるようにふわふわの被毛に覆われています。

遺伝性の病気というわけではありませんが、ふわふわの長毛種がゆえに毛を飲み込みすぎて毛球症になってしまうことに注意が必要です

また、遺伝性疾患としては眼の奥にある網膜が変性、萎縮することによって視力の低下が起こる進行性網膜萎縮症という病気にかかりやすいと言われています。

10位:ラガマフィン

ラガマフィンはラグドールの特徴を受け継いでいる品種です!

気をつけたい病気には、他の猫種でも出てくる病気、肥大型心筋症多発性嚢胞腎が挙げられます。

いかかでしたか?

よく聞く、知っている品種も多く登場したかもしれません。もしかしたら、あまり馴染みのない病気もでてきたかもしれません。腎臓や心臓の病気が頻繁に出てきましたね。これらは品種特有と思わず、どの猫にも起こりうることとして知っておくと安心です!

個人的には、以前は10位以内にランクインしていた、日本猫が圏外となっていたのに驚きました。

今回は、アニコム損害保険株式会社にて調査されたデータを参考にさせていただきました。猫の名前ランキングなども掲載されているので、興味がある方は是非見てみてくださいね!
参考文献
1)アニコム損害保険株式会社HP:https://www.anicom-sompo.co.jp/news-release/2024/20250218