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冬の健診でわかること 写真モデル:安齋ふわらさん、おこげさん、松村ちくわさん

モルモット編

モルモットの女のコは、卵巣の病気にかかる確率がとても高い動物さんです。

特に、卵巣のう胞という病気は、ほとんどのコがかかると言われています。生後3ヶ月以降でかかる可能性がありますが、2~4歳くらいで最も多く発生します。

症状としては「お腹が膨れる」「食欲がない」「元気がない」「弱っている」「お腹の両側が脱毛する」等がありますが、ほとんどが無症状のため、触診やレントゲン検査、超音波検査で発見されることがあります。
この卵巣のう胞という病気に対する治療は、基本的に手術になります。
子宮の病気(子宮内膜症や子宮蓄膿症など)を併発していることがとても多く、手術の際は卵巣も子宮も取ってしまいます。

いよいよ悪くなってからの手術よりも、まだ体力のあるうちに手術する方が、手術の後元気になってくれる可能性が高くなります。
そのため、早期発見の為にも定期的な健康診断をおススメしています。

チンチラ編

チンチラさんは病気になりにくいなんてことが言われていますがそんなことはありません。
具合が悪いことを、周りにバレないように隠すのが
とてもとても上手なのです。
その為、症状が目に見えるようになった時には、
隠しきれないほど悪化していることが多いです。
なので、早期発見、早期治療
のために定期的な健康診断を行うことを推奨しています。


1月~2月に行うエキゾチックキャンペーン健康診断でわかるのは、子宮や肝臓、腎臓などに関する病気です。
具体的には子宮蓄膿症などの子宮疾患、脂肪肝、うっ滞、腫瘍などがあります。このあたりはうさぎさんやモルモットさんとほとんど同じですので、気になった方はうさぎさんやモルモットさんの記事もご覧ください。

また、定期的な健康診断をしていても、とても元気でも、急に起こってしまう症状もあります。
尾抜けと言って、文字通り尾が抜けてしまいます。抜けるというのも、根元から抜けるのではなく尾の途中から皮と毛がずるっと取れてしまうんです。尻尾をつかんだりすると出る症状になります。


病院に連れて来る時、お出かけの時、一緒に遊んでいる時など、抱っこしたりキャリーに入ってもらったりすることがあると思います。もしかしたら逃げ回って捕まえるのも一苦労な時があるかもしれません。
それでも絶対に尾は掴まないように気を付けて下さいね!