大切なワンちゃんネコちゃんのために、定期的にワクチン接種を受けさせている方も多いと思います。
もしかしたら動物病院で言われたから何となくワクチンを打っているけど、あまりワクチンのこと知らないかも…という方もいるかもしれませんね。
今回はワクチンが大切なわけ、そして“抗体価”というものについてのお話です!

ワクチンを打つわけ
予防接種がなぜ大切なのか知っていますか?
ワクチンを打つことで感染症を予防できたり、もしかかっても症状が軽くすませることができます。
ウイルスの中には感染力が強く、重症化しやすい感染症もあります。普段から気をつけていたとしてもどこかから持ち込まれる可能性があるため、予防接種をうけることをおすすめします。
ワクチン抗体価って?
ワクチンを打った方がいいのはわかるけど、アレルギーが起こるかもしれないと聞くからちょっと怖い…
という方もいるかもしれません。
ワクチンによるアレルギーは確かに、ワクチンを打ってみないと、起こるか起こらないかは分かりません。
そこで、ここ最近ワクチンを打つ前に、体の中にきちんと免疫があるどうかを調べ、免疫がある場合はワクチンを打たなくても良い、という選択ができるようになってきました!
ここで言う“体の中の免疫”を調べる方法が、ワクチン抗体価と呼ばれる血液の検査です。つまり、ワクチン抗体価が低い=体の中の免疫が不十分、なのでワクチンを打ちましょう‼という話になります。

ワクチン抗体価は調べた方がいいの?
なるほど!
じゃあこれからはこのワクチン抗体価を調べて、低い場合だけワクチンを接種すればいいのね!と思うかもしれませんが、実は少し複雑な落とし穴があります。
ワクチン抗体価を調べることができるウイルスの種類が決まっているのです。
例えば、犬の混合ワクチンには5種や7種混合など色々な種類があります。どのワクチンにも抗体価を調べられるウイルスと調べることができないウイルス、両方が混じっています。つまり、ワクチン抗体価を調べてからワクチンを打つか決める場合と、年1回のワクチン接種をする場合と、どちらにも次のようなメリット・デメリットがありますよ。
ワクチン抗体価を調べてからワクチンを打つか決める場合メリット:必要以上に接種することがない、アレルギーの可能性を少なくできる
デメリット:抗体価を調べられないウイルスもあるため、その感染症にかかる可能性がある。測定した時は十分な抗体価があっても、それがいつ低くなるかは予測できない。
年1回ワクチンを打つ場合メリット:しっかりと感染症予防ができる
デメリット:アレルギーの可能性がある

さいごに
このように、ワクチン接種に関していろいろな選択ができるようになってきました。
どちらの方が絶対いい!というわけではありません。
例えば過去にワクチンを打ってアレルギーが出た子に対しては、ワクチン抗体価を検査して今後どうするのか決めましょう、など、その子に合わせたワクチン接種プログラムを考えることができると思います!
興味がある方は、是非一度相談しにきてくださいね。