ノミ・マダニ予防薬に対する大事なおしらせ
当院はこれまで、ノミ・マダニに対する予防期間を「気温が13℃以上になる季節」に限定していました。
ですが、昨今の地球温暖化による1年を通しての気温上昇や、関東圏にもSFTS(重症熱性血小板減少症候群)
などの、人の命にかかわる恐ろしい感染症が広がってきている危険性を考慮して、
「ノミ・マダニ予防薬の通年投与」を推奨することといたしました。
ノミ・マダニ予防をしていない場合、病気によっては人へと病気が感染し、最悪、死亡してしまう可能性があります。
事実、SFTSに限って言えば、2025年現在でも感染報告が増加しており、今年8月頃には、
SFTSに感染した猫を治療中だった獣医師がウイルスに感染し、亡くなるという痛ましい事件も発生しております。
これは私たち獣医療の現場に携わる人間に限って起きることではなく、ご家庭の中でも充分に起こりうる事件であり、
決して他人事ではありません。


「草むらには入らないようにしているから大丈夫」
「外には出さない・出ないから大丈夫」
と、飼い主様がどんなに注意をしていても、人が外から家の中に持ち込んでしまう可能性も十分に考えられます。
そのため、絶対にノミ・マダニが寄生しない環境をつくっている保証にはなりません。
大切な家族であるペットさんを、そして、ご自身の周りで生活している他のペットさんが安心・安全に暮らせるように。
また、院内の安全維持や大切な家族であるペットさんを診察・トリミング・ペットホテル等で関わらせていただく
私たち獣医療従事者の安全を守るために。
ノミ・マダニ予防薬の通年投与をしていただきますよう、お願い申し上げます。

ペットホテルをご利用、また、現在トリミングをご利用されている方へ
西日本を中心としていたSFTS感染が関東圏でも発生している影響や、
昨今の地球温暖化による気温上昇の影響からノミ・マダニの活動期間が長くなっている状況を鑑みて、
2026年1月1日より「ペットホテル、及びトリミング利用の際はノミ・マダニ予防薬の事前投与が必須」と
させていただきます。
特に、人にも感染する恐れがあるSFTSからスタッフを守るため、
・ペットホテルをご利用されているペットさんは
「サービス利用時の2日前までにノミ・マダニ予防薬の投与」
・現在トリミングをご利用されているペットさんは「予防薬の通年投与」
をお願いいたします。
予防薬の投与をされていない場合は、ご利用時に当院で投与させていただきます。
(別途料金が発生いたします。)
また、次回ご利用時も投薬がない場合、ご利用いただいている他のペットさんに移る可能性がありますので、
今後のご利用をお断りする場合がございます。
これに際しまして、2026年1月1日以降、ペットホテル、及びトリミングご利用時の際に、例外なく、
狂犬病予防接種や混合ワクチン接種、上記記載の内容を含めた同意書にご署名いただく運びとなりましたので、
2026年1月1日以降、サービス初回ご利用時には、同意書に一度ご署名いただきますことをご了承ください。