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うんち、硬い?やわらかい?少ない?

うんち、硬い?やわらかい?少ない?


猫さんの様子のチ ェックポイント

何度もトイレに入り直す。
トイレで30秒以上きばっている。
排便の時に痛そうに鳴く。
2日以上便が出ないことがある。
吐く。
食欲が少ない。
あまり遊ばなくなった。
お腹を触ると嫌がる。
お腹や腰のあたりを脱毛するほどなめる。

 全部でなくても、いくつか思い当たれば、残便感や便秘傾向の可能性があります。
 猫さんの生活はもう辛くなっていると思われます。

便の状態のチェックポ イント

便が小さかったりパサついている。
便は毎日出ているが、小さく丸いものが1-2個だけ。
硬くてコロコロの便がトイレの外に落ちている。
硬い便の表面に時々血がついている。

 「猫は便がコロコロなもの。。。」は間違いです。
 下の図の①②の便をしていたら、水分摂取の不足が考えられます。
 ドライフードしか食べず、水をあまり飲まない子に多く、腎臓も悪くなりやすいので、何とか水分摂取を増やさねば
 なりません。そしてもちろん何か便秘になる原因があるかも。

 腎不全や甲状腺機能亢進症による多尿からの脱水、巨大結腸症、肛門嚢炎、直腸憩室、会陰ヘルニア、腫瘍、骨盤狭窄、
 関節炎など。


 きばった時に、硬い便の横から液だけがしみ出ることがあり、下痢と間違うこともあります。

 わかりにくい場合は、ぜひ連れてきてください!便が溜まっているかわかります。
 

便秘をそのままにしていると。。。

①結腸が拡張し、伸びきったセーターの袖のようになって戻らなくなります。
 結腸壁にある、蠕動を刺激する神経叢にダメージが加わったり、数が減ることで、巨大結腸化し、内服への反応が悪く
 なり、頻繁に浣腸しなければならなくなります。

②重度になると、結腸を切除しないといけなくなります。

③便秘で毒素が出せないと、腸閉塞と同じ状態です。嘔吐や腹痛で苦しみ、食べられなくなり、命にも関わります。

④便秘できばるをくり返すと、腹圧がかかり、膀胱炎になったり、結腸破裂や会陰ヘルニアになることもあります。

⑤骨盤の中で、直腸に溜まった硬い便が尿道を圧迫し、尿道閉塞を起こすことがあります。
 尿が出なければ、緊急状態です!

⑥隠れている基礎疾患が放置されると、進行し、手遅れになることもあります。
 例えば、腎不全、甲状腺機能亢進症、糖尿病、腹腔内腫瘍などです。