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ふたりめわんこの迎え方~先住犬とどう暮らす?~
今日は新たに家族の一員としてワンちゃんを迎えようと考えている方にお話です!

ワンちゃんが増えるとさらに賑やかになりますし、ワンちゃん同士のコミュニティもできるので、さらに毎日が楽しく過ごせるのではと思います。そのためにもしっかりと事前に準備をして、今いるワンちゃんも新しく迎えるワンちゃんにも、ストレスがかからないようにしてあげたいですね。

今回は今いるワンちゃんに加えて新しくワンちゃんを迎えるときの事前準備や、迎えた後の過ごし方についてお話しますね。

今いるワンちゃんに加えて新しく迎える前に考えてほしいこと

おそらく一番の心配は、今一緒に暮らしているワンちゃんの環境の変化ではないでしょうか。新しいワンちゃんと仲良くなれれば、ワンちゃん同士で遊ぶことができますし、留守番のときも寂しくない、先住犬が老齢であればよい刺激になって痴呆防止にも繋がることもあるようです。

ただし、先住犬の性格によっても新しいワンちゃんを受け入れてくれるかどうかにかなりの違いがあるため、次のような点が問題ないか考えてみてください。
性格的に他の犬が苦手かどうか
散歩やドッグランで他のワンちゃんに出会ったとき、あなたのワンちゃんはどんな反応を示しますか?もし、怖がる、逃げる、攻撃的になる場合は新たに迎えるワンちゃんに対しても同じような反応を示す可能性があります。
また、特定の犬種が苦手だったり、同じ犬種の方が敵対しない、などといった傾向もあります。あなたのワンちゃんがどんなタイプなのか、よくみてあげてください。
避妊去勢はしているか
どうしても未去勢・未避妊のワンちゃん同士では敵対しがちです。また、性別が異なると望まない妊娠に繋がる可能性もあるため、避妊去勢をする方がよいでしょう。
問題行動はないか
後からやってきたワンちゃんは、先住犬にならって行動することが多いため、トレーニングが楽だったという話もよく聞きます。その一方で、先住犬が吠えるなどの問題行動がある場合、それも真似してしまう可能性があります。ワンちゃんの問題行動は解決してから新しいワンちゃんを迎える方が良いでしょう。
先住犬の環境の変化
新しいワンちゃんがおうちにやってくると、少なからずストレスはかかります。ストレスが加わると悪化するような持病はないか、食事の制限がある場合は、別々のものを食べさせられそうかなど、確認してみてください。
年齢差や体格差
先住犬がシニアの場合、新しいワンちゃんがよい刺激となることがありますが、逆に疲れてしまう、ストレスになってしまう可能性もあります。特に新しく迎えるワンちゃんが仔犬だと、先住犬にしつこく絡みにいくことも考えられるので、体力やテンションについていけない…となるかもしれません。年齢差がない場合は、より一緒に遊びやすいと思いますが、高齢になると同時期に通院しなければならなくなるなど、お世話が大変な時期が重なるかもしれません。また、あまりに体格の差が大きいとじゃれ合って怪我してしまった、とならないよう注意が必要です。
住環境は確保できるか
新しく迎えるワンちゃんのケージやトイレ、寝床の場所は確保できますか?また、いつまで経っても相性が悪い場合、もしかすると別々に生活させる必要があるかもしれません。
ご家族の負担
多頭飼いになることで散歩や通院など、これまでよりもワンちゃんのお世話をする時間は増えることになります。また、食事代や病院での費用、トリミング費用など、経済面での負担も増えることは間違いありません。ワンちゃんの遊び相手として迎え入れたはずが、犬同士の相性が悪くて、人がワンちゃんにかける時間が2倍になることもあります。
迎える犬が保護犬(成犬)の場合は慎重に
保護犬になるまでの経緯にもよりますが、心に傷を負っているなど、さまざまな背景をもつ犬がいます。

すでに何らかの問題行動や癖などをもっていることがあり、それらを治すのに時間がかかるかもしれません。また、生後4ヶ月齢までの社会化の時期が過ぎている、トラウマから人間不信になっているなど、新しい環境に慣れるまで時間や労力がかかる可能性があります。

これらのことに対して寛容に受け入れられそうか、十分に考えてみてくださいね。

迎え入れる前に準備すること

迎え入れる子のケージやトイレ、器、寝床を用意する

保護犬の場合トライアルがあるならやってみる
保護犬の場合、先住犬との相性がよいかなどを確認するための顔合わせやトライアル期間があるケースが多いため、確認してみてくださいね。

先住犬の予防接種や寄生虫の予防は済ませておく
新しく迎え入れるワンちゃんが仔犬の場合、免疫がまだ未発達で感染症にかかりやすい、症状が重篤化しやすいことが考えられます。
また、下痢などの症状がなくても消化管に寄生虫がいる、といったこともありえますので、お互いに感染させないためにも、まずは先住犬の予防はきちんとしておいてあげてください。

いよいよお迎え!

とにかく先住犬ファーストで
新しいワンちゃんがやってくると、ご家族はそちらに目が行きがちになり、遊んだりしたくなると思います。ただ、それを見ている先住犬は寂しく感じてしまい、場合によっては問題行動へと繋がるかもしれません。必ず先住犬を優先して接してあげてくださいね。
また、先住犬はこれまで通りの生活をさせ、迎えたワンちゃんはご家族が見守りながら触れ合わせるタイミング以外はケージに入ってもらいましょう。

触れ合わせるのは先住犬のテリトリーではない場所で
常に一緒、という環境は初めのうちは避けましょう。初めはご家族が見守れるタイミングで短い時間触れ合わせ、徐々にその時間を長くしていきます。
先住犬のお気に入りの場所はありますか?触れ合わせるときは、その場所を避けてください。先住犬の警戒がある程度とけるまでは、廊下などの場所でもよいかもしれませんね。

新しく迎えたワンちゃんの生活環境やトレーニング
先住犬と慣れさせつつ、排泄などのトレーニングもおこなっていきましょう。
仔犬の場合、排泄やお座りなどのコマンド、シャンプーや爪切り、歯磨きなどのお手入れ、散歩や他の犬との触れ合いで習得する社会化、などがあります。
トイレの間隔が短い、などはじめは色々失敗するかもしれませんが、先住犬のお手本で習得することもあるようです。
保護犬(あるいは成犬)の場合、新しい環境やご家族に慣れるまでにどうしても時間がかかってしまうと思います。まずはその子が安全でリラックスして過ごせる環境を整えてあげましょう。ケージはあまり騒がしくなく、ご家族のことが見えるような場所に設置し、基本的にはケージで過ごさせます。もし迎えたばかりで、ケージの中でおびえているのであれば、周りを段ボールで囲う、ケージの中にベッドを入れるなど、落ち着けるようにしてあげてください。

ケージの外に興味をもつまでは、無理にケージから出さず、その子のタイミングで出てくるまで待ってください。もしも、警戒している、怯えているのが続くのであれば、新しい家に慣れてから、先住犬と触れ合わせる方が良いでしょう。

また、保護犬は人を信用していなかったり、これまで人とあまり関わってこなかったというケースがあります。このような背景のワンちゃんに対して叱ったりすると、かえって逆効果になる可能性があります。叱らずに、できた行動に対してオヤツを与えるなど、しっかりと褒めてあげてください。これは先住犬に対しても同様であり、叱ったとしても驚いで怖がるばかりです。声かけで行動を中断することがあったら、そのあとに必ず本来は何をすべきかを伝え、その行動に対して必ず褒めるようにしてください 。
やめてほしい行動を叱らずにやめさせる方法は?
吠えているワンちゃんに対して、「静かに」と行動を制止します。こちらを見て吠えやんだら「お座り」「おいで」など吠えないで行う何かお仕事を与え、それが出来たら、知育トイなど吠えずに遊べるおもちゃで誉めます。このように吠えないでおもちゃで遊んでいる方がいいよと教えます。
慌てない
ワンちゃん同士が楽しくじゃれ合って遊んでいる姿、一緒に寝ている姿を早く見たい!という気持ちがあるかもしれません。実際一緒に暮らしてみると、なかなか慣れない、興味がなさそう、など思い描いていた様子とは違う場合があります。そんな時、焦りは禁物です。無理に関わらせようとはせず、ワンちゃんたちのペースで慣れさせましょう。

また、新しく迎えたワンちゃんのトレーニングなど、色々なことに時間がかかる可能性がありますが、長い目でみてあげてください。

さいごに

新しいワンちゃんを迎え入れてからの生活はイメージできたでしょうか?初めは楽しいばかりではなく大変なことも多いかもしれない…という気持ちでいると、いざそんな場面に出くわしても心に余裕が持てるかもしれません。
ワンちゃんたちに囲まれた、賑やかなハッピーライフを楽しんでくださいね。