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クイズ!犬と猫、歯の本数が多いのはどっち??

犬と猫、歯の本数が多いのはどっち?

解説

犬は生後20日ごろに乳歯が生え始め、50日頃には乳歯が全て生えそろいます。その後は、生後4ヶ月頃から永久歯が生え、7ヶ月頃には永久歯が生えそろうと言われています1)。犬は雑食なので草食動物ほどではありませんが、奥にある後臼歯で食べ物を細かくしたり、すり潰したりしています。

猫では生後2週間ほどで乳歯が生え始め、2ヶ月頃には乳歯が全て生えそろいます。その後、生後4ヶ月前から永久歯が生え、6ヶ月頃には永久歯が生えそろいます1)猫では、食べ物をすり潰すための臼歯は退化していて本数も少なく、肉食動物の典型的な歯列をしています。肉食動物は全ての歯が鋭く、それによって肉を裂きます。臼歯も肉を切るようにはさみのようなかみ合わせになっています。

トラもネコ科動物なので同じく30本の歯を持ち、鋭い歯で肉を噛みちぎり、何回か噛んだ後は丸飲みします。

子犬ちゃん・子猫ちゃんがお家にいる方は、是非お口の中をチェックしてみてくださいね!
小型犬の子犬ちゃんは「乳歯遺残」といって、乳歯抜けずに残ってしまうことがあります。
その場合、乳永久歯が正常な位置に生えそろわずに不正咬合を招き、歯周炎、歯肉炎の原因となります。
病院での診察が必要になりますので、ご来院の際にご相談ください。
参考文献
1) 小動物の歯科診療マニュアル p106