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ノミの繁殖能力

ノミって知ってる?

皆さん”ノミ”という名前を一度は聞いたことがあるでしょうか?
わんちゃんやねこちゃんの血液を吸って生息しているノミ。屋内外問わずどこでも現れ、一度増えると完全に駆虫するのには時間がかかります。
今回はそんなノミについて詳しく知っていきましょう!

ノミはどんなところにも現れる?!

ノミは屋内外を問わず、さまざまな場所に生息しています。
一度ノミが家に侵入してしまったら最後、繁殖サイクルができあがり、
ものすごいスピードで増えていってしまうのです…!
ソファー・ベッド・クッションなど
家具の下
絨毯・畳
草むらや緑の下
それでも、「うちの子は家の中にしかいないし、いつも綺麗にしているから大丈夫!」と油断して
ノミ対策をしていない飼い主様も少なくありません。
しかし、いくらノミが発生しないように掃除をしても動物や人にくっついて家の中に侵入してしまいます。

駆除するのに時間がかかる、しぶとい虫

わんちゃんやねこちゃんに寄生するノミのほとんどが体長2〜3mm程度のネコノミという種類です。
ネコノミは自分の体長の約100倍〜150倍もの高さまで跳ね上がるジャンプ力を持ち、
地面や植物などからわんちゃんやねこちゃんの体に飛びついて寄生します。
ノミは成長段階で効くお薬が異なるため、完全に駆除することが難しいとされています。
成虫だけ駆除しても、卵やさなぎが残っていればそこから再び増え続けます。

驚きのノミの繁殖力!

ノミは驚異の繁殖力を持ち、見えないところにたくさん潜んでいます。
ノミの成虫が1匹いたとすると、さなぎは2匹、幼虫は7匹、卵はなんと10個!
私たちが見えているのはほんの一部にしかすぎないのです…。

ノミのライフサイクル

ノミは卵、幼虫、さなぎ、成虫と各ステージでそれぞれ全く異なった形へと成長する、完全変態の昆虫です。
卵からさなぎまでは動物から離れた場所に生息し、成虫になって初めて動物の体に寄生します。
ノミのライフサイクルは室温が13℃もあれば成立してしまいます。
つまり、暖房管理の家の中では、ノミにとっては快適に1年中繁殖できる場所なのです!


①卵
期間は2〜12日。メスは一生うちに数百個以上の卵を産みます。卵は1日に数個がバラバラに犬猫の体や犬猫の寝床に産み落とされます。高低温、殺虫剤にたいして抵抗があるため、駆除することがとても困難であるといわれています。

②幼虫
期間は9〜200日。卵から孵化した幼虫はまだ吸血せず、孵化した場所で周囲のゴミや食べ残し、成虫のフンなどを食べます。

③さなぎ
まゆをつくりながらさなぎになります。温度は18〜27℃、湿度は78〜80%の環境が揃って初めて成虫に羽化します。

④成虫
期間は半年〜1年。成虫は光や体温、二酸化炭素などに反応して犬猫の体に飛びつき寄生します。
寄生後8分以内に吸血し、メスであれば吸血後2日以内に卵を産みつけます。その数はなんと1日平均30個!!

最後に

わんちゃんやねこちゃんがノミに寄生されたら、その被害は飼い主様にも及びます。
ノミアレルギーによる皮膚炎や貧血、猫ひっかき病、さらに寄生虫の瓜実条虫(サナダムシ)が媒介いてしまうなど、怖い病気がたくさんあります!
ノミが寄生し、みるみる繁殖してしまうとこのような病気にもなりかねません。
動物と飼い主様どちらも守る為に、ノミ予防をしっかり行っていきましょう!