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糖尿病にはご用心!!
糖尿病」という言葉はよく聞くけれど、猫にもあるのを知っていますか?
特に8歳以上の猫に多く、太り気味な猫ほどリスクが高いと言われており、人と同じで、肥満が最大の原因ですよ!

30年前は猫の糖尿病はとても珍しいものでした。理由は猫の寿命が短く、糖尿病になりやすい年齢を迎える前に、他の原因で亡くなっていたんです。今ではフードの質や予防医療の進歩で長生きになり、シニア猫の病気として糖尿病が増えています

こんな症状があったら要注意!

初期は元気に見えることもありますが、こんなサインが見られたら糖尿病が隠れているかもしれません!
尿の量・回数が増える
尿がべたつく
水をよく飲む(蛇口・風呂場などからも飲みたがる)
食べているのに痩せてくる
ジャンプを失敗する・しなくなる
歩き方がふらつく

やがて進行すると「糖尿病性ケトアシドーシス」という危険な状態になり、ぐったりして動かなくなる、吐く、息が臭いなどの症状が出てきます。こうなると入院により適切に治療を行わなければ命に関わります。

診断と治療

猫の糖尿病の診断は難しくなく、以下の3項目を満たせば「糖尿病」と診断できます!
糖尿病らしい症状がある
血糖値が2回以上高い
尿に糖が出ている
治療は、インスリン注射と食事療法が基本です。中にはインスリンがいらなくなる子もいますし、条件がそろえば飲み薬が使えることもあります。人と違って、猫の糖尿病は失明や心筋梗塞などといった重い合併症はほぼありません。ただ、歩き方に影響が出ることがありますが、これは血糖値をコントロールすることで改善できますよ

おわりに

糖尿病は残念ながら、自然には治る病気ではありません。でも、早く気づいて適切に治療すれば元気に過ごせる病気です!
よく水を飲む・おしっこが多い」は大切なサイン。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください!