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猫の痛みとは?
猫さんが関節の痛みを抱えているとき、あからさまに痛そうに足を挙げていることは少ないので気をつけましょう。

では、どんな行動に気をつければよいのでしょう?

①階段を一気に昇らなくなった。うさぎ跳びのようにはねてゆっくり昇る。
②階段を降りるとき身体を斜めにして一段ずつ降りる。途中で休憩する。
③動くものを追いかけるときも途中で休憩する。
➃ジャンプをためらい、ピョンと一気に飛ばず、前足をのせてから後ろ足を引き上げる。
⑤飛び降りるのもためらい、地面に前足を伸ばして降りようとする。
⑥全体に動きが遅く、興奮しても活発に走らず、早歩きくらいになる。

どれか思い当るようでしたら、変形性関節症の痛みを抱えている可能性があります。
1歳以上の猫の74%、12歳以上の猫の90%に変形性関節症があると言われています。
痛みを抱えることで毎日がつらくなると、遊ばなくなったり、落ち込みがちになってしまいます。

今までの鎮痛薬では、副作用も犬より多いため、猫さんの痛みのコントロ-ルは難しかったのですが、新しく開発され認可された「ソレンシア」というお薬が、痛みのコントロ-ル効果が高く、副作用も少ないので、当院でも取り入れております。月一回注射すればよいので、飲ませる大変さもありません。動きが滑らかになった、よく歩くようになったと成果を感じております。

思い当たる方は、ぜひ一度診察を受けて頂いて、関節のレントゲン検査を行いましょう。
変形性関節症があれば、ぜひ治療をご検討ください。

ネオ動物病院 津村泰子