自宅でおしっこの採取をすすめられたら
当院では、尿検査をよくすすめています。尿検査は手軽に実施できる検査でありながら、その子の体の情報がたくさん詰まっています!
例えば
腎臓、膀胱の異常や、糖尿病などが潜んでいると、尿検査で異常がみられることがあります。過去の尿検査の記事については、
https://vets-line.jp/web/nomuravet/3274?url=inu%2Fcat%2Furinary%2Furinary%2Furinetest に掲載しています。
尿検査のために採尿するように言われたけど、どうやって採尿すればいいの…??という質問をよく受けるため、今回は
自宅でできる採尿方法をお伝えします!

採尿してみよう
採尿するタイミング・方法はいくつかあります。
排尿中に直接採尿する排尿しているときに、採尿器具を後ろから、お尻の下から滑り込ませて直接おしっこをキャッチする方法です。これができそうなら、最も簡単に採尿できます。
警戒して我慢してしまうことがあるので、排尿が始まってからそっと滑り込ませてくださいね。この方法が難しそうであれば、以下の方法を試してみましょう!
お散歩のタイミングでおしっこをするところを狙う排尿しているときに紙コップで受け、蓋つきの容器に入れてください。
(蓋つきの容器は醤油のタレビンがおすすめ、有償ですがお渡ししています。また100均に売っていますよ!)
ペットシーツでおしっこするところを狙うペットシーツを裏返しにして置いておきましょう。いつも通りに排尿するとおしっこは吸収されずに残るため、それを蓋つきの容器などに入れてください。
ネコちゃんで、システムトイレなど下におしっこが溜まるタイプを使っている場合
まずはおしっこが溜まるトレイを清潔にし、猫砂をほんの少しだけ入れておきます。ネコちゃんがいつも通りに排尿すると、トレイにおしっこが溜まるのでそれを先程と同様に容器に入れてください。

注意してほしいこと
採尿するときは次のことに気をつけてもらえると、より正確な検査結果につながります!
さいごに
もしも自宅でおしっこを採取できない場合や、自宅で採取してもらった尿で検査を行った結果、もう少し詳しく検査をしたい場合などは病院で採尿することがあります。
自宅で採尿すると動物病院にワンちゃんネコちゃんを連れてこなくても実施できる検査ですので、手軽に行える検査のひとつです。尿がおかしいと感じるときだけでなく、健康状態を指摘されていない子でも年に1回、健康診断として尿検査をうけることをおすすめします!