雌のヒョウモントカゲモドキは、条件が整えば、単独飼育でも卵を持つことがあります。
卵が出来るとお腹が大きくなり、その影響で食欲が落ちます。
通常約2~3週間程で問題なく産卵できれば、食欲も戻ります。
しかし、卵が大きすぎたり、変形卵だったり、卵管がうまく収縮できなかったりするとうまく産卵できずに卵塞(卵詰まり)となってしまいます。
今回の例は3週間ほど食欲がなく、お腹が張っているとのことで来院されました。
3週間というのは、期間だけを考えればまだ生理的に抱卵期間としてあり得る期間です。
手術が必要かどうかを考慮する目安としては4週間の食欲不振があります。
しかし、そこまで待つことを選択肢として提示できるのは、
症状が食欲不振のみで、元気がない・痩せてきているなどの症状がない場合です。
よく目を閉じて寝ている・痩せてきている等の症状がある場合は、
本例も3週間でしたが、明らかに痩せて元気がない状態でしたので、
手術の必要性をご説明して承諾していただけました。
