手術が終わったあと、その日におうちに帰る子もいれば、そのまま入院になる子もいます。
とはいえ、「どんなふうに過ごしているのかよくわからなくて不安…」という方も多いのではないでしょうか?
今回は、普段なかなかお話しする機会がない、手術後のワンちゃんネコちゃんがどんなふうに過ごしているかを、少しだけご紹介します!
①麻酔から覚めるまで
手術が終わったら、まず手術の間眠らせるのに使っていた麻酔薬をとめ、心拍数や血圧などが安定しているかを確認しながら、麻酔が切れるのを見守ります。
気管に管を入れている(挿管)場合は、自分の力でしっかり呼吸ができるようになり、喉の機能(嚥下機能)が戻ってきてから外します。
麻酔から覚めてしばらくは手術台の上で静かに、スタッフがそばに付き添いながらしっかりと回復するのを待ちます。しっかり見守っていますので、ご安心くださいね。

② ケージでの回復時間
意識が戻り、心拍数、血圧、呼吸数などのバイタルサインが安定してきたら、スタッフの目が届きやすいケージに移動します。
その子に合った寝床を準備し、湯たんぽやタオルなどで体を冷やさないよう工夫しています。静かに寝たり、伏せたまま過ごす子もいれば、麻酔の影響で少しフラフラしながらも立とうと頑張る子もいます。できるだけ落ち着いて安心できる環境を整えつつ、様子をみます。
③ 点滴やお薬の管理
日帰り予定の子は、回復のタイミングを見て点滴を止めますが、痛み止めや抗生物質は経口投与へと移行していきます。万が一のときにすぐ対応できるように点滴の管(留置針<りゅうちしん>と言います)は腕に残しておくこともあります。
入院の子には、点滴で痛み止めや抗生剤などの継続投与をして、しっかりとケアしていきつつ、できるだけ痛みや不快感がないよう、丁寧にサポートしています。

④ 術後すぐの大事な見守り
手術後の数時間(特に3時間以内)は体に大きな負担がかかる時間帯です。
そのため、呼吸や血圧、意識などをこまめに確認しながら、異常がないか細かく観察しています。
⑤ 元気な様子が戻ってきたら
術後2〜3時間ほどすると、避妊や去勢手術を受けた子たちは、自力で立ったり、歩いたりする元気が出てきます。中にはスタッフに向かって吠えたり、しっぽを振ったりと、回復のサインを見せてくれる子もいますよ。いつもの表情が戻ってきてくれると、私たちスタッフも嬉しくなります。
⑥ お迎えの準備
日帰りの子は、お迎えのタイミングに合わせて点滴の管を外します。術後は傷口を舐めないようにエリザベスカラーや術後服を着用してお帰りいただくことがあります。麻酔の影響が少し残っていることもあるため、病院内では水や食事は与えません。
おうちでの過ごし方はその子によって変わるため、お迎えの際にスタッフから丁寧にご説明させていただきます。気になることがあれば、遠慮なくご質問くださいね。

⑦ 入院中の様子と面会について
入院の子には、状態を見ながら少しずつ食事やお水を与えていきます。まだぼんやりしていることもありますが、ご家族のお顔を見てホッとする子も多いです。慣れない入院生活でストレスが溜まりすぎないよう、できる限り配慮したケアを心がけています。

おわりに
手術となると、どうしても「手術内容」や「注意点」に目が向きがちですが、術後にどんなふうに過ごすのかという部分も、飼い主さんにとってとても気になるところですよね。
「どんなふうに回復していくの?」「ちゃんと見てもらえてる?」など、不安なこと・気になることがあれば、どんなことでも構いません。いつでもお気軽にご相談くださいね。