thumbnail
小鳥のこと、もっと知ろう!!                第2弾

小鳥のこと、もっと知ろう!! 
第2弾

その1 ~小鳥のごはん(続き)~

④ペレットを主食にする子が気をつけることは?

質の良いペレットを選びましょう。

信用のおけるメ-カ-は、以下の通りです。
それぞれの会社で種類や年齢などに合わせたいろいろなペレットフ-ドが出ています。
繁殖期、成長期用の専用のペレットもあります。

好き嫌いもあると思いますので、何種類かのペレットを併用するのが良いと思います。

ペレットへの切り替えは、ゆっくりと、無理せずに行いましょう。

食餌全体の7割がペレットにできればと思います。
残り3割は、殻付き混合餌や野菜を「食べる楽しみ」のために与えてください。
もちろん、栄養的には、ペレット100%で完全食になります。
胃の弱い子は、100%ペレットにするのがお勧めです。

食餌全体の7割以上がペレットになっていれば、ビタミンやミネラルは追加で与えないようにしてください。過剰摂取になります。

ペレットも、乾燥した冷暗所(冷蔵庫の野菜室など)で保管します。
開封したら、早めに使い切りましょう。

井戸端会議中~🐦

その2 ~小鳥が食べると危険!!なもの~

①小鳥に与えてはいけないもの

●アボカドは有名ですが、果実だけでなく、種、皮、葉、樹皮など全体に含まれる「ペルシン」という化学物質が中毒を起こします。
嘔吐、下痢、食欲不振、呼吸困難、不整脈、浮腫などから数時間で死に至ります。

食べた後の皮をゴミ箱に不用意に捨てると、放鳥した時に小鳥がつついてしまうので、必ず小鳥の届かないところに捨てましょう!!

●モロヘイヤも、種子や、発芽直後の新芽、硬い茎には、「ストロファンチジン」という毒素あり、心臓に毒性があります。徐脈、運動失調、けいれんなどを起こし、亡くなってしまいます。

●ナス科の植物、トマト、ナス、ジャガイモなどのよく使う食材にも、その葉、茎、芽、青い実、ヘタなどにソラニンやトマチンなどの有毒成分が含まれていますので、危険です。
三角コ-ナ-にヘタを捨てたまま放鳥しないようにしましょう!

●ごはん粒、パン、お菓子などの加熱炭水化物や甘いものは、カビの感染症「カンジダ症」の原因になりますので与えないでください。

●前回もお話ししましたが、豆苗の「豆」は中毒を起こしますので、栽培しているところには小鳥が入れないようにしましょう!!

小鳥は好奇心旺盛なので、放鳥中に何でもついばんでしまいます。
小さな動物なので、ちょっとつついただけでも中毒量になります。
また、小鳥の消化吸収は速く、嗉嚢(そのう)から10分以内で腺胃へと流れだし、腺胃と筋胃で約1時間消化して、2~5時間で便に出ます(小鳥が頻繁に食べないといけない理由です)。
いったん胃に入ってしまったものは吐かせることができないので、治療としても嗉嚢洗浄や吸着剤が中心となり、すべて取り除くことは困難ですし、来院の時点ですでに症状が出てしまっていて、間に合わないことが多いのです。

絶対に食べさせないようにしてください!!

上記のリスクを考えると、お料理中や、人の食事中には放鳥しないのが一番ですね。

②小鳥に与えてはいけない果物

前回もお伝えしたように、小鳥に果物を与える必要はありません。
糖分や水分が多すぎて、肥満、糖尿病、下痢、冷えなどの問題が起こります。

与えるとしても、週2回程度、1cm角くらいをあげるにとどめましょう。

③小鳥に中毒を起こす植物

特に、ポトス、フィロデンドロン、ディフェンバキア、スパティフィラム、オレアンダー(キョウチクトウ)、ツツジ・シャクナゲ、ユリ類、スズラン、アジサイなどは要注意です。

上記以外にも中毒を起こす植物はたくさんあります。

小鳥を飼っているお家では、植物を置かないのがベストです。

どうしても置きたい場合は、その植物が安全かどうかよ~く調べてからにするか、絶対に小鳥の入ってこれないところだけに置くようにしましょう。

肥料や植物活力剤なども致死的な中毒を起こしますので、置かないでください。

④その他、小鳥に与えてはいけないもの

❶安全性の低い商品
日本には、小鳥の餌の安全性を保障する公的機関、法律、安全基準がいまだ整備されていません。そのため、安全性が保障できない餌やサプリメントが市場にたくさん出回っています。

パッケ-ジの記載をよく見て、原材料、成分表示、品質保証期限などの記載を怠っている商品には手を出さないようにしましょう!!

❷着色料
食物由来の着色料であることが明記されていない商品は使わないようにしましょう。
安全性が高い着色料でも、便の色がわかりづらくなるので、着色料を使っていないものの方が良いと思います。

❸アロマオイル(精油)
直接吸い込んだり、羽毛に付いたものをなめて飲み込んだりして蓄積し、小鳥の呼吸器や肝臓にダメ-ジを与えます。特に、テイ-ツリ-、ユーカリ、ペパ-ミント/ハッカ、ラベンダ-、柑橘系などのオイルは、呼吸困難や神経症状を引き起こします。

部屋でアロマをたかないことはもちろん、お香、アロマキャンドル、アロマ入りの柔軟剤、消臭剤、香水、虫よけなども絶対に使わないようにしましょう。

❹ファブリーズなどの消臭スプレ-やヘアスプレ-など
小鳥の呼吸器「気嚢」は、スプレ-中の化学物質、香料、アルコ-ルなどを取り込み、炎症を起こします。

小鳥のいるところでは使わないようにし、ファブリーズの場合、使ったところが完全に乾くまで小鳥を近づけないようにしましょう。

❺テフロン(フッ素樹脂)加工の器具
テフロン加工のフライパン、ホットプレ-ト、ヘアアイロン、アイロン、ドライヤ-などを加熱し過ぎると有毒ガスが出て、小さな小鳥の気嚢に損傷を与え、数分から数時間で亡くなってしまいます。

ステンレス製、鉄製、セラミック製に変えるか、使用するときは、小鳥をケージごと別部屋に移し、換気扇をかけ、空焚きや加熱をし過ぎないように注意しましょう。

❻鉛
カ-テンの下に内蔵されているおもり(カ-テンウエイト)、釣りのおもり、家具や壁の古いペンキ、バッテリ-、ハンダ、電球の基部、金属製のアクセサリ-、ワインの瓶の金属箔、漆喰などに含まれる鉛をかじることで鉛中毒を起こします。

糞が濃い緑色、尿酸が白からライトグリ-ンになり、嘔吐、食欲不振、ふるえ、旋回、けいれんなどが起こり、早い経過で亡くなります。

思い当たるものを小鳥の届くところに置かないようにしてください。

❼タバコ
吸殻をついばむのはもってのほかですが、タバコの煙でも有毒物質を気嚢から取り込んでしまったり、羽毛に付いたものを毛繕いでなめて飲み込んでしまったりします。

開口呼吸、異常な自咬、けいれん、神経症状、ふらつき、肝障害、腎障害などが起こります。

ん?なになに?💓

小鳥は、人間の何千分の一しかない小さな動物です。
人間なら大丈夫な量でも簡単に中毒を起こします。
小鳥の突然死の原因として、中毒は非常に大きな割合を占めています。

突然悲しい日を迎えないためにも、各ご家庭で、思い当たるものがないか、もう一度見直して工夫して頂けたらと思います。

では、また次回をお楽しみに。

ネオ動物病院
津村泰子