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気をつけよう!食欲の秋!

肥満は病気です…!

「最近少し重くなってきたかしら?」抱っこをしていて、そう思ったことはありませんか?人間の体重が100g増えるのと、動物たちの体重が100g増えるのとでは体の大きさが異なる為、この「少し」という感覚が実は動物たちにとっては「かなり」に該当することがよくあります。

肥満は病気を引き起こしたり、併発する病気を悪化させる要因となります。犬猫の肥満はぽっちゃりしていて「カワイイ」ではなく「可哀想」という認識を持っていただければと思います。ぜひダイエットを真剣に考えてみてくださいね。

適正体重を知ろう!

同じ品種間でも個体差があるため、「この犬種だから○○㎏を超えたら肥満」と一概に判断はできません。そこで個々の犬と猫の体型をチェックするために参考にするのが「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」です。BCSは実際に体に触れてみたり見たりして肥満かどうか判断することができます。自分での判断が難しい場合は動物病院にぜひ相談してみてください。

どこが理想の体型でしょう??

解説

あなたのワンちゃんネコちゃんのBCSはいくつでしたか?BCSが4だとやや肥満、5の場合は肥満体型です
肥満のなにがいけないの?ぽっちゃりしててかわいいのに・・という声をよく聞きますが、たとえば体重の負担がかかると悪化する関節の病気、糖尿病などのホルモンの病気などといった、様々な病気につながるリスクがあります。

逆に痩せすぎであることが分かった場合、もう少しご飯の量を増やす、運動して筋肉をつけるなどして理想体型に近づけてあげると良いです。

病気によっておこる病気・リスク

糖尿病
肥満は血糖値を下げるホルモンであるインスリンを効きにくくします。
気管虚脱
気管を脂肪が圧迫し、気管虚脱と呼ばれる病気を悪化させることがあります。
時には呼吸ができず命にかかわることがあり、ダイエットが治療になることもあります。
心臓や血管への負担
全身から返ってくる血液が送りにくくなります。
関節炎
過体重は関節に負担をかけます。ダイエットをするだけで関節炎の痛みを取る薬を減らしたり、なくしたりできる可能性があります。
麻酔
麻酔をかけた際に、麻酔深度のコントロールが難しくなり覚醒に時間がかかる場合があります。

適正体重を保ち、愛犬・愛猫と元気に暮らそう!

ダイエットで動物病院へかかることは何も恥ずかしいことではありません。うまくいかない場合は、飼い主さんだけで悩まずにぜひ病院へ足を運んでみてください。正しいダイエットで、愛犬・愛猫と元気に暮らしましょう。