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猫の心因性脱毛
あなたのネコちゃんは、イライラしたりストレスを感じていませんか?

じつは、猫はストレスを感じるとハゲができることがあります。私たち人間でも円形脱毛症にはストレスが関係しているかも?と言われているので、猫でも似ていますね。猫がストレスによって、皮膚を舐めすぎることで炎症や脱毛が起こる病気を“心因性脱毛”と言います。

ただ、猫はもともと毛づくろいをする動物なので、おうちのネコちゃんがしている毛づくろいが、正常なのか過剰にしすぎているのか、見分けづらいですよね。

ストレスで脱毛していることを突きとめる方法

ネコちゃんの様子を聞き皮膚の状態を見ただけでは、“ストレスが原因です”と判断することはなかなか困難です。

皮膚トラブルは、感染症やアレルギーなどが原因で起きていることが多く、まずは皮膚の検査によってそれらが関連しているかどうかを調べ、原因を探り、その検査に応じた治療をします。治療しても良くならない場合にやっと、ストレスが関係しているかもしれないね、と判断します。

つまり、この心因性脱毛症と診断するには、少し時間がかかることがほとんどなのです。

ストレス度をチェックしてみよう

心因性脱毛の原因は“ストレス”です。

あなたのネコちゃんはストレスを感じていませんか?
是非この機会にストレス度をチェックしてみましょう!
ご飯や水は落ち着いて食べられる場所に置いているか
キャットタワーの設置や一緒に遊ぶなど、運動はできているか
登れて休める場所、隠れて休める場所、ふかふかのベッドはあるか
トイレは十分な大きさか(猫の頭からお尻までの長さの1.5倍以上が理想です)、汚れていないか、猫砂は好みのものか、落ち着いて排泄できる場所に置いてあるか、他の猫と共用していないか(多頭飼育の場合)
引っ越しや模様替えをしたか、家族が増えたか(減った)、来客があったか、近所で工事などの音や振動が気になる変化がないか
十分にネコちゃんと遊んでいるか
多頭で暮らしている場合、同居のネコちゃんとの関係は良いか

心因性脱毛と診断されたら?

根本的な解決方法は“ストレス源をとりのぞく”ことです‼

舐めることでできてしまった皮膚炎や痒みに対してはそれに応じた薬を使いますが、家族が日頃からネコちゃんと遊ぶことが一番の治療です。
ネコちゃんの環境がその子にとって適切か、十分に遊べて、ちゃんと休めているのか、を一緒に考えていきましょう!

心因性脱毛は決して多くはない病気ですが、診断するまでに時間がかかります。なるべく早く異変に気付くためにも、お腹や内股など、気付きにくい場所を舐めて脱毛している子もいるので、スキンシップの一環としてちょこちょこ体をチェックしてみてくださいね。