愛犬愛猫と暮らしていて、どうしても避けられない出来事が、愛犬愛猫とのお別れです。
私たちの仕事は「死」と向き合わざるを得ない瞬間があります。
もちろん「生」にフォーカスして、皆様のご家族の「生」をより輝いたものにするためのお手伝いをさせていただいているのですが。
それでも最終的に亡くなってしまう愛犬愛猫の最後を ご家族にとって 犬猫にとって より後悔なく納得できるものにするために、私たちが必ずお手伝いできると思っています。
なぜなら私たちは、多くの命の最後を見てきているからです。
今まで診させていただいてきた子たちから教わった事が、たくさんあります。
それを伝えて、繋げていくのが私たちの使命の一つなのです。
慰霊という形で
日々の仕事の中で死が自然と流れ去ってしまうのが嫌で、霊安室を作り、いただいたお写真やお手紙を飾らせていただいています。ただ今回、ちゃんとした機会を設け動物たちに感謝を伝えたいと思い、「慰霊」という形でお寺で供養してもらいました。
日野町のお寺でお願いし、快く引き受けていただきました。ありがとうございました。
当日は色々な顔を思い浮かべながら、心の中で感謝を伝えました。
我々は様々な意味で犬猫に支えられ生きています。そのことに改めて感謝し、生きていきます。
こうやって、ちゃんと機会を設けてそれだけを考える時間を作ることは大切だと思いました。
人生会議という取り組み
上の画像は厚生労働省が出している人生会議の啓発ポスターです。
日々の診察の中で、何気なくご意向をうかがったり探ったりするのですが、
この人生会議という取り組みは、死に方を含めた生き方を自分で決めるという考えに基づいています。
もちろん犬猫は自分で決めることができません。これをご家族が決めることになります。
ただ、その時が急にきたりすると悩んだり決められなかったりします。それをあらかじめ考えておくことで後悔を減らせたらいいと思います。
もちろん状況により変わることもあるし、変更ができない決め事でもありません。
なるべくなら考えたくないことではありますが、何かきっかけにご家族で話し合うことは決して無駄にならないと思います。
ただ、いざ考えてみると獣医療のことはわからない事が多いし、想像できないことも多いと思います。
そんな時は迷わず我々にご相談いただければと思います。
我々がみんなから教えてもらったことや経験をお伝えしますので。
もし愛犬愛猫の人生会議をご希望の方がいらっしゃいましたら、お声がけください。